テロメアグアニン四重鎖に関する研究成果がEpigenomesに掲載されました!
細胞の老化と共に短くなる染色体の末端はテロメアと呼ばれ、テロメア領域では特殊なDNAの構造であるグアニン四重鎖構造を形成します。本研究ではこのグアニン四重鎖構造中のアデニンをメチル化すると、その熱安定性が変化することを明らかにしました。がん細胞ではテロメアが短くならないため無限に増殖すると考えられております。テロメアを安定化させる化合物は抗がん剤としての利用が期待されており、今後本研究で得られた知見を基にした新たな抗がん剤開発が期待されます。
■発表論文
著者:Ryohei Wada and Wataru Yoshida
タイトル:Thermal stability changes in telomeric G-quadruplex structures due to N6-methyladenine modification
掲載雑誌:Epigenomes 2021, 5, 5
URL: https://www.mdpi.com/2075-4655/5/1/5